2011年1月19日水曜日

4日目、人生の戦争

ん?これだけの装備で、自分はアメリカで戦うことができるのか。いや、日本で戦うことすらできるのか。というよりも、何を目標にして戦うべきなのか。アメリカで勉強している先輩と話しながらそんなことを考えていた。

不況の影響から、多くのアメリカ人が就活で苦しんでいる。だからこそ、学歴やスキルをつけて対抗していかなければ、と先輩は語ってくれた。今はその一環としてインターンを行い、履歴を作るらしい。

生きている限り、こういう戦いが一生続くのではないか。学歴、職歴、スキル、人脈など色々な装備を身につけて、よりよい職業、より良い給料を求めて戦う。

先輩はその中でも自分の装備を改善する場所として大学院を選んだ。急激に装備を磨く場所として。学歴、スキルを得るためにお金と時間を大量に注ぎこむ。その対価として、社会的に認められた装備を手に入れる。

もちろん大学院に入るリスクはたくさんある。大学院では全体的な装備ができない。自分の装備したい範囲を絞り、重点的に磨いていく。それだけに自分の道が分かっていなかったり、装備すべき場所が間違っていたりしたら、大変なことになる。

自分のやりたいことを考え、決定を決めた先輩に尊敬の気持ちを感じた。と同時に、少し恐怖心を感じる。今後、先輩のような人々と戦っていかなければいけない。職業を求める戦いにおいては同じグループ同士の戦いになる。日本に重点を置きながら海外に目を向けているグループ。

このグループの中で、自分はどんな戦い方をしたいのか。考えて装備をしていかないと、大学院などの装備をした人々と戦うことができない。また、考えて行動していかないと、装備をすることだけに目が行ってしまい、必要のない重装備になってしまう。必要のない資格を取ることに盲目的になったり、必要のないスキルに夢中になったりしてしまう。

こうしてブログを書いている間にも、世界中で何億人という人が装備を磨いている。そう考えていると、焦りの気持ちを感じてくる。自分が置いていかれているのではないかという焦り。

しかし、戦いに目を向けて生きたくない。何のために戦うのか。自分の場合であれば、むしろ、楽しみに目を向けて生きて行きたい。

もちろん他の人が装備をしていくことは自分にとって恐怖になる。ただ、自分が精一杯の装備をして、相手も精一杯の装備をして、この人たちが一緒に何かを作り出そうとしたら。もっともっと世界中の人たちとお互いを高め合うことができたら。どれだけ面白い世界を作り出すことができるか。戦いを行うことは悲しいことばかりではない。良い世界にしていくことができる。焦りからか、戦いに目がいきそうになっていた自分を戒めながら、DCの夜を楽しもう。

1 件のコメント:

  1. アメリカの20代をみていると、目の前に転がり込んだチャンスになんとか飛びつこうとしている人がほとんどで、彼らは実は20代で自分のやりたいことができるなんて、鼻から思ってないんじゃないかな。

    だからこそ、20代は何事にもチャレンジする時期でいいんだと思うよ。結局最後は運とか、勢いなんだとも思うし。

    お仕事頑張ってね!日本人の20代はスキルの格が違うよ。新卒ですぐ働き始めて仕事まかされるんだし。楽しむことも大事だと思います。

    沙織より

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